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福山市制100周年を彩る③ 古写真展示や催し企画
街まるごと歴史博物館 プロジェクトリーダー 横溝誠さん(51)=福山市三之丸町

「福山を歴史と文化のまちにしたい」。福山駅西側の福山駅商店会が取り組む、街角に古写真を飾ったり、歴史展を開いたりするキャンペーン「街まるごと歴史博物館プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務める。

プロジェクトは市制100周年と、2020年の福山城築城400年に向けて12年に開始。自身の理容室にも、店周辺の移り変わりを示す古写真を飾った。

14年にプロジェクトの一環として始めた「ふくやま歴史まつり」は今年、100周年の記念イベントに採択された。9~11月に地元の小学生や歴史愛好家の地域学習の発表会や、約10の展示会を開く。「1日限りではなく、日常を彩るようなイベントを目指す」

JR福山駅前の三之丸町出身。高校卒業後、関西で働き1991年に帰郷し、父が営む理容室で働き始めた。商店会の役員としてまちづくりを担うようになり「より楽しんで歩けるまち」に向けて活動する。

歴史から感じるのは福山の「力強さ」。「江戸時代、一からまちをつくり、明治維新では近代化の波に立ち向かった。市街地の8割が焼けた戦争からも復興を遂げた」。101年目からの福山市を提言し、「より誇りと自信を持てるまちにしたい」と将来を見据える。(細田一歩)

写真『プロジェクトで集めた古写真を手に福山の歴史や魅力を語る横溝さん』

<メモ>街まるごと歴史博物館プロジェクトは9~11月、公民館などで歴史展や地域学習の発表会をする。10月下旬には三之丸通りで歴史行列を予定。住民が福山伝統の二上がりおどりやはね踊りを披露する。