どうしてフケは出るの?
~フケを予防してさわやかヘアに!
フケの正体は何?
フケとは、役割を終えた頭皮の角質細胞がはがれ落ちたもの。頭皮は内側から表面へ少しずつ移動し、約28日で生まれ変わります(ターンオーバー)。古くなった、頭皮のいちばん外側の部分がはがれ落ちたのがフケで、体のアカと同じもの。フケやアカは死んだ細胞で、細胞核はありません。フケは常に体からはがれ落ちていますが、ふつうはごく小さいために目には見えないものです。
フケ症とは?
- フケが大きかったり、量が多い。
- かゆみなどの症状を伴う。
フケ症の原因は?(フケには2つの種類があります)
- 湿ったかたまりのフケ
・脂性肌で頭皮や髪がベタつきやすい。
・抜け毛を気にして3日以上髪を洗わない。
→フケの増加、臭い、かゆみ、炎症が起こる。
私たちの頭には、平均10万本の毛が生えています。その全てに脂腺があり、この脂腺から出る皮脂は、洗髪が足りないと、臭ったり、かゆくなったりします。そして角質細胞は大きなかたまりのままはがれ落ちてフケとなります。
→湿ったかたまりのフケを治すにはどうしたらいいの?
抜け毛を気にして洗わない、という人も多いのですが、不潔にしていると、フケが増え、むしろ抜け毛を悪化させます。汗かき脂性の人は、シャンプーは毎日しましょう。
◎フケがひどい場合は
常在細菌、特にマラセチアの繁殖を抑える、ジンクピリチオンや、ピロクトンオラミン、抗真菌剤の入ったシャンプー剤が効果的です。 - 乾いた細かいサラサラのフケ
・乾燥肌で頭皮や髪がカサカサ
・清潔好きで洗いすぎる
・フケを気にして洗いすぎる
→洗いすぎて皮膚が乾燥し、頭皮が白くなったりして、乾燥した細かいフケが増える。
→細かいサラサラのフケを治すにはどうしたらいいの?
仕上がりがしっとりするシャンプー剤を使い、洗いすぎの場合は洗髪の回数を減らしたり、シャンプー剤の量を減らして軽く洗うようにしましょう。
◎フケがひどい場合は
乾燥を抑える保湿剤を使うのが有効です。
≫正しいシャンプー法をご紹介!
フケを予防する生活習慣
ビタミンB類をとる
ビタミン類の豊富な野菜をたくさん食べましょう。特に皮膚を健康に保つビタミンB類がおすすめです。多く含まれている食品は、野菜、豚肉、レバー、豆、牛乳など。
脂っこい食事をとり過ぎない
脂肪分の多い食事は、皮脂の分泌を増やします。脂性の人は気を付けましょう。また糖分の多いお菓子、アルコール、香辛料を控えめに。
睡眠はたっぷり
睡眠不足は、症状を悪化させます。また、ストレスもフケの大敵。充分な睡眠を心がけ、ストレスを溜めない生活を過ごしましょう。
(2012.10.10)